GameFiプロジェクトのコミュニティマネジメントにおいて、Discord運用はもやは必須のマーケティング施策となっています。
しかし、Discordに関する情報やノウハウは、日本語でも英語でも情報発信者が少なく、どのようにDiscordを盛り上げていったら良いのかわからない、という人も多いのではないでしょうか。
本記事では、立ち上げから4ヶ月程度で1万人を超えた実績と、Discordのオフィシャルパートナーにも選ばれたLGGのDiscordで活用している、オススメのBotをご紹介します。

この記事の目次
1. 総合管理系Bot「Mee6」でDiscordタスクを自動化しよう!

総合管理系Botは、Discord運営を行う上での便利な機能がまとまって使えるBotです。
総合系のBotを1つ入れるだけでもDiscord運用にかなりの幅が出ます。
MEE6とDYNOなどが代表的ですが、今回はMEE6を通していくつかポイントとなる機能をピックアップします。
カスタムボット機能で、サーバー参加者をもてなそう!
カスタムボット機能を活用すると、Welcomeメッセージをカスタマイズすることができます。

デフォルトのウェルカムメッセージは、非常に簡素なものになっており、新しくサーバーに訪れた人は、「迎え入れられた」感じがしません。
加えて、何から見たらいいのか、どこから見たらいいのかのガイドラインが示されていないため、Discord初心者にとっては、わかりづらいことこの上ないです。
そこで、カスタムボットを活用して、サーバーへの新規参加者に対して、ガイドラインが記載されたチャンネルへ自動的に遷移してもらうようにしましょう。

LGGでは、新しく参加した人に対して、メンションをつけた上で、#【使い方ガイド】というチャンネルに遷移するように促しています。
そこで、サーバーの全体像を理解してもらい、ユーザーが自分で知りたい情報にアクセスしやすくなっています。
有料版の場合は、Welcomeボードの背景を変えたり、そのサーバーのオフィシャルBotがレスポンスしているように見せたりと、サーバーの世界観を崩さない形で自動応答することができます。
リアクションロール機能で言語選択をさせる
Discordの場合、全世界のユーザーが参加することになりますので、特にチャンネル内の言語をどう設定するかがネックになります。
モノリンガルが多い日本人に対して、英語が全てとなるようなサーバは非常に敬遠される傾向にあります。
逆に日本語のチャンネルしかないサーバは海外ユーザーから敬遠されることになります。
日英両方のチャンネル設計を考える場合は、日本語チャンネルと英語チャンネルを両方作成します。
ただし単純に、サーバ内のチャンネル数が単純に2倍となり、且つ全く使わないチャンネルが半数という、UI/UXの観点から避けるべきというジレンマに陥ります。
この問題を解消するのが、Discordデフォルト機能である「ロール」と総合管理ツールの機能の一つ「リアクションロール」です。
リアクションロールの設定概要
実際にどのように組み合わせるか、という点をご説明します。
まず、新規ユーザーのエントリーと同時に言語選択を促すためのBot投稿を組みます。

この時、画面左側のチャンネルは、ユーザー視点では必要最低限のチャンネルしか表示されていません。
ユーザーがこのカスタムボットに対してリアクションを行うと、自動で言語ごとのロールが付与され、そのロールで閲覧権限のあるチャンネルが現れます。

これは先ほどのロール設定にて「Japanese」のロールを持つユーザーだけに参加権限があるチャンネルに参加できるようになったためです。
このように既存のロール機能とリアクションロール機能を組み合わせることで、ユーザーに不要なチャンネルを見せることなくDiscordを利用してもらうことができます。
自動モデレーター機能で、荒らし行為を監視しよう
Discord運営を行う上で、運営側が特に気を付けるべきオペレーションが「荒らし対策」です。
どんなに素晴らしいGameFiプロジェクトであったとしても、コミュニティが荒んでいてはユーザーは離れてしまいます。
Discord運営を行う際には、原則運営側からモデレーター(※)を立てることを推奨していますが、本機能はモデレーターの方をサポートするための機能になります。
※モデレーター
Discord内部で運営とコミュニティメンバーを繋ぐ役割を担うメンバー。
チャンネル数が増加しやすいDiscordの特性上、コミュニティメンバーが適切なチャンネルに参加できるよう交通整理を行ったり、疑問を解消したりと、カスタマーサクセスを求められる。
チャンネル内部で不適切な発言があった場合なども、モデレーター側で対処を行う場合が多い。
これらの荒らし行為(誹謗中傷や特定の人物や団体への不適切な発言)に対して、自動モデレーター機能である程度は対処することができます。

この自動モデレーター機能では、特定のワードをNGワードに設定したり、過度に他ユーザーにメンションを行ったり絵文字を使用するユーザーに警告を出したり、ロールごとに外部リンク掲載を許可できたりとさまざまな設定ができます。
警告を◯時間以内に△回以上受けたユーザーは、自動でサーバーからキック(BANと同義)したり、一時的にミュート(投稿制限)をかけられたりします。
TwitterやYouTube連携で、公式のアナウンスを漏れなく伝える
プロジェクトよっては、TwitterやYouTubeでのマーケティングを絡めたいというケースもあるでしょう。
そういうときには、ソーシャル連携をして、更新情報を特定のチャンネルに自動で流れるように設定できます。

情報量が少ないときには、公式のアナウンスチャンネルに投稿しても良いですが、情報量が多い場合は、プロジェクトのSNS更新情報専用のアナウンスチャンネルを別に立てたほうが良いです。
なお、SNS更新情報のアナウンスは、@everyone(サーバー全員に通知する)のメンションをつけることもできますが、通知が多いとユーザーの離脱につながりますので、設定には注意してください。
特に、重要な投稿(例えば、YouTubeでテザー動画ができたなど)に関しては、運営が直接アナウンスチャンネルで投稿すると、普段の自動更新情報と差別化でき効果的です。
無料プランと有料プランの違い
Mee6の無料プランと有料プランの違いをご紹介します。(詳細はこちら)※執筆時点の情報となります。

Mee6の場合、有料プランの中では機能的な差分はなく、支払方法のみ違います。
無料プランと有料プランの機能的な差分はこちらです。



2. 招待数カウントBot×Giveawayで友達招待を促そう!

Web3プロジェクトでDiscord運営をする際には、既存参加者が新規参加者を連れてくるキャンペーンを仕掛けることが多々あります。
そんな時に必須なのが、「誰が誰を招待したか」・「何人招待したか」・「招待された人のうち、何人サーバから離脱したか」を自動でカウントできる、招待数カウントBotです。