【エアドロップは成功したのか!?】Catizen追跡レポート#2

【エアドロップは成功したのか!?】Catizen追跡レポート#2

前回の記事に引き続き、Catizenの動向を追ったレポートをお届けします。

シーズン1のエアドロップ配布、Catizenのトークン上場などの動きがあったここ1ヶ月のアップデート情報について、徹底解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

前回までのおさらい

「Catizen」はTONブロックチェーン上で動作するPlay to Earnゲームで、Telegramから直接アクセス可能なTelegram Mini Appとして提供されています。

プレイヤーは猫カフェを経営し、ポイントを貯めていきます。

猫の種類や数を増やし、ランクを上げることで1秒あたりのポイント獲得量が増加し、$vKITTYを使って新しい猫を生成・レベルアップさせることが可能です。

また、釣りゲームでFish Coinを使い、$vKITTYを稼ぐこともでき、課金によるFish Coin購入も可能です。

ユーティリティトークン$CATIはゲーム内での貢献に応じてエアドロップされ、今後200以上のミニアプリを持つゲームプラットフォームへ成長することが目指されています。

詳細はこちらをご覧ください。

Catizenの主なアップデート情報

前回公開したCatizenのレポート公開から実施された主なイベントは以下の通りです。

日付 イベント
9/8 リリースから半年が経過
ユーザー数:3400万人
アクティブユーザー:200万人
9/11 課金ユーザ−100万人突破(Web3史上初)
9/12 DAUが700万人を突破
9/14 エアドロップ配布
9/15 トークンのアロケーション変更のアナウンス
エアドロップ基準変更のアナウンス
9/20 トークン上場
9/29 エアドロップパスのリリース
CATIトップアップチャンネルが稼働

Catizenのリリースから半年が経過し、順調にユーザー数を増やしています。

今回のアップデートでは、主に以下の3点について解説します。

  • エアドロップ配布
  • エアドロップパスのリリース
  • トークン上場

エアドロップ配布

エアドロップを期待して、何ヶ月もCatizenをプレイしていたプレイヤーが待ち望んでいた日を迎えました。

9/14にシーズン1のエアドロが配布され、複数の取引所へステーキングも可能となりました。

https://twitter.com/CatizenAI/status/1834803396454629685

しかし、翌日の9/15にエアドロップに関する下記の2つのアナウンスが発表されました。

  • トークンアロケーションの変更
  • エアドロップ基準の変更

まず、一つ目のトークンのアロケーションの変更について解説します。

Catizenは元々、エアドロップの割り当てを43%にすると公言していましたが、それを34 %に変更し、差分の9%はBinanceのローンチプールに配分することにしました。

https://docs.catizen.ai/usdcati-tokenomics

割り当て 配分 説明
エアドロップ 34% シーズン1のプレイヤー報酬として、15%がTGE時に100%配布される。
残りの19%は四半期ごとに行われるエアドロップキャンペーンにて配布され、12四半期で配布が完了する。
Binanceローンチプール 9% Binanceローンチプールへ割り当て、TGE時に100%放出。
流動性 5% TGE時に100%放出。
トレジャリー 15% TGE時に10%放出、12 か月のクリフを経て、48か月かけてリニアリリースされる。
チーム 20% TGE時に0%放出、12 か月のクリフを経て、48 か月かけてリニア リリースされる。
投資家 10% TGE時に0%放出、12 か月のクリフを経て、48 か月かけてリニアリリースされる。
アドバイザー 7% TGE時に0%放出、12 か月のクリフを経て、48 か月かけてリニアリリースされる。

さらに、エアドロに割り当てられた34%は、15%がシーズン1のプレイヤーの報酬として、残りの19%が四半期ごとに段階的に実施されるエアドロップキャンペーンに使用され、将来のシーズンのプレイヤーへの報酬となります。

Binanceのローンチプールや将来のエアドロップキャンペーンにエアドロップの割り当てを振り分けたのは、エコシステムを長期的に持続可能なものにする狙いがあったと推測されます。

https://twitter.com/kamentrader996/status/1835014268200403042

2つ目はエアドロップ基準の変更です。

元々は$vKitty(カフェの売上や釣りゲームによって獲得できるポイント)の1秒あたりの収益速度(*1)を第一基準としていましたが、$CATIのエアドロップのレビュー中に、多数のbotアカウントが不当な量の$CATIを獲得していることが判明したことを受け、エアドロップの基準が変更されました。

(*1:$vKittyの1秒あたりの利益速度とは、同じ種類の猫を重ね合わせて新しい猫にするということを繰り返すことで上昇する速度。)

エアドロップの基準は、オンチェーンのインタラクション、タスクの完了、Fish Coin(釣りゲームで使用するポイント)の購入など、リアルプレイヤーの活動をより重視する内容、つまり、ゲーム内課金の比重が高まる形への変更となりました。

運営としては、チートを徹底的に排除し、botではないリアルなプレイヤーに公平にエアドロップすることを保証するためにエアドロップの報酬分配方法を調整する必要があったとのことです。

https://twitter.com/CatizenAI/status/1835263324696793259

このトークンアロケーションとエアドロップの基準の変更により、当初期待されていたエアドロップの量よりも、実際に獲得した量が少なくなったことを受け、ユーザーの不満を引き起こす結果となりました。

https://twitter.com/AibCrypto/status/1834999637364949479

https://twitter.com/Cryptowithkhan/status/1835169754006364173

エアドロップパスのリリース

https://twitter.com/CatizenAI/status/1840059145095131253

$CATIのエアドロップに割り当てられた34%のうち、15%は既に初期の参加者に配布され、残りの19%はエアドロップパスにて配布されます。

エアドロップパスのシーズンは90日のサイクルで、ゲーム内のタスクセンターでパブリックタスクを完了することでポイントを獲得することで、シーズンごとに1%(10,000,000$CATI)のトークンが全てのエアドロップパス保有者に配布されます。

エアドロップパスには、全てのプレイヤーに無料で提供されるエアドロップパスと、課金して獲得するエアドロッププレミアムパスがあります。

エアドロッププレミアムパスはTelegram Star(Telegram内の有料ポイント)もしくは、$CATIで購入でき、トップアップペイメントセンターで$CATIを使用すると、30%オフで購入することができます。

エアドロッププレミアムパスを購入することで、プレミアム限定タスクをアンロックし、より多くのエアドロップ報酬を獲得することができます。

エアドロップパスの報酬には、$CATIだけでなく、Catizenエコシステム内の他のプロジェクトからトークンのエアドロップを受け取るチャンスもあります。

執筆時点では、下図のようなゲームがリリースされていますが、その中でエアドロップパスで対象となっているのは、ゾンビシューティングゲーム「Bombie」やオプション取引ボット「Vanila Finance」です。

エアドロップパスに他のゲームのトークンのエアドロップを組み込むことで、Catizenがゲームセンターとしてのハブの役割を果たしていると言えます。

トークン上場

エアドロップの配布後、Catizenのトークンである、$CATIが9/20に上場しました。

$CATIはBinance、Bybit、Bitget、OKX、KuCoinなど、主要な取引所に複数同時上場しています。

特にBinance上場銘柄ということもあり、上場後はトークン価格の上昇が期待されたものの、10/3現在では最高値の半分以下の価格にまで下落しています。

引用:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/catizen/

トークン価格の下落の要因はいくつか考えられます。

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