
Web3プロジェクトで頻繁に行われているAMA(Ask Me Anything)。
AMAは、Web3プロジェクトにおけるコミュニティビルディングにとって、切っても切り離せないイベントです。
上手に企画することができれば、ユーザーの理解や愛着が深まり、自ずと外部への発信も増えます。

しかし、そのクオリティは玉石混交であり、同じゲームを扱っても、主催者や企画によって3,000人近い集客を実現できるAMAもあれば、100人程度しか集まらないAMAもあります。

同タイトルAMAを別コミュニティが主催した時は、150人しか視聴されなかった
ユーザーは、運営から発信される内容はもちろんのこと、AMAの雰囲気や視聴者の反応を含めて、総合的に見てプロジェクトの良し悪しを判断しています。
そのため、設計から企画内容の精査、当日の運営方法に至るまで、細部に気を配り緻密に設計する必要があります。
ところが、多くのWeb3プロジェクトではこの設計が蔑ろにされており、クオリティの低いAMAが繰り返されているのが実情です。
本記事は、Web3業界のAMAのクオリティを底上げし、ユーザーにしっかりとプロジェクトの魅力が伝わるAMAの開催法について掘り下げます。
※本記事はAMAの基本的な考え方については触れていません。
「Web3プロジェクトにおける定期的なAMA開催の重要性」を先にお読みいただくことで、より理解が深まりますので、併せてご参照ください。
AMAの成否を分ける「5W1H」設計の重要性
AMAは、プロジェクトの適切な認知・理解を促すために「必ず開催すべきマーケティング施策の一つ」です。
それを前提として、5W1Hをしっかり意識して開催する必要があります。
AMAの5W1H設計
When:開発スケジュールやマーケティング戦略から逆算したスケジュールで
Whom:ユーザーのペルソナに合わせたターゲティングを行い
What:プロジェクトのどこをどう切り取るのかを企画し
Why:なぜこのタイミングでこの企画を打つべきなのかを考え抜き、着地点を設定し
Where:Twitterスペース・Discordのボイスチャンネル・YouTube Liveなど開催場所を選定して
How:事前の集客と当日のオペレーションの座組みを整える
この5W1Hが、どの程度の粒度まで細かく作られているのかで、AMAの成否を分けます。
特に、既存ユーザーに向けて定期的に行うコミュニケーション重視のAMAではなく、新規獲得やプロモーションのために行うAMAにおいては、その差が顕著に出ます。