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【担当者必読】ユーザーに刺さるコアメッセージを作るコツ

Web3プロジェクトの成功を左右するのが、マーケティングにおけるコアメッセージです。

コアメッセージは非常に重要にも関わらず、現状は多くのプロジェクトが

  • 安定した稼ぎ
  • 持続可能なトークノミクスの構築
  • Web2に見劣りしないゲームクオリティ

をメッセージの中心に置いている状況です。

多くの事業者にとっては、Axie InfinityやSTEPNのような過去の失敗を繰り返さないことは大きな課題です。

しかし、似たようなメッセージのプロダクトが多数生まれることになり、他プロジェクトと差別化できずに埋もれてしまう可能性があります。

したがって、自社にしか設定できないオリジナルのコアメッセージを設定していないのであれば、改めてコアメッセージを考え直す必要があります。

明確なコアメッセージは、以下の理由から自社プロジェクトを成功に導ける確率が高まります。

  • 狙うターゲットを絞れるため、芯をとらえたマーケティングが行える
  • プロジェクトの目標を達成するのにすべきことが明確になるため、社内の動きを統率できる

コアメッセージはこれだけ重要なのにも関わらず、後回しにされたり、あやふやなまま放置されがちです。

この記事では他者との差別化を図りつつ、ユーザーに刺さるコアメッセージを作るコツを解説します。

学びのポイント

・稼げるゲーム/持続可能なトークノミクス/ハイクオリティなWeb3ゲームはコアメッセージにならない

・唯一無二のコアメッセージを設定するコツは「ゴールデンサークル」である

・Web3の歴史から学んだ教訓をコアメッセージにしても、Web2ユーザーには刺さらない

ゴールデンサークル理論とは?

ゴールデンサークル理論

本題に入る前に、コアメッセージの設定に必要なゴールデンサークル理論の解説を行います。

ゴールデンサークル理論とは、偉大な企業/歴史に名を残すリーダーが人々の共感を生み、行動へと促す際に使うメッセージを伝える手法です。

本理論を提唱したマーケティングコンサルタントであるSimon Sinek氏は、WHY→HOW→WHATの順で伝えることで共感を生み出せると説明しています。

ここで、WHY/HOW/WHATはそれぞれ以下の内容を意味します。

  • WHY:信念/目的
  • HOW:方法/理論/説明
  • WHAT:商品/サービス

一般的にはWHATから始めがちですが、WHYから話し始めることは脳科学的に有効です。

人の脳は感情と理論の部分に分かれており、理論(WHAT)を理解する部分に行動の決定権がありません。

つまり、いくら理論を説明されても人の感情に訴えることはできず、行動に移すことはできないことを意味します。

ゴールデンサークルは業界を超えて働く非常に強力な理論であり、大きな成功を収めたAppleも取り入れています。

多くの企業は話しやすいWHATから話し始めるため、感情に訴えることができませんが、これらの企業はWHYから話し始めることでユーザーに購入を促すことに成功しています。

世界中に多くのファンを持つAplpleの事例を見てみましょう。

Appleの事例

Apple ホームページ(引用:https://www.apple.com/jp/macbook-pro-14-and-16/

Apple新製品の発表は通常WHYから始まりますが、WHATから始めた場合以下のようになります。

  • WHAT:私たちは、この素晴らしいコンピューターを開発しました
  • HOW:美しいデザインで簡単に使える親しみやすい製品です
  • WHY:買いませんか?

Appleの製品が素晴らしいことを知っている人は興味を持ちますが、購入するまでの魅力は感じないのではないでしょうか。

通常通りWHYから始まるプレゼンは、以下の流れで話されます。

  • WHY:私たちは世界を変える
  • HOW:今回変えた世界は、美しいデザインで簡単に使える親しみやすい製品
  • WHAT:それは、この素晴らしいコンピューターです

WHATから始めるプレゼントWHYから始まるプレゼンのどちらが買いたくなるかは、明らかに前者でしょう。

この事例からも、人を惹きつけるのにWHYから始めることの大事さが分かります。

なぜコアメッセージが必要なのか?

他と違うプロジェクトと一目置かれる

優れたコアメッセージはプロジェクトを引き立たせる

一方で、現状のWeb3プロジェクト(主にGameFi)に当てはめて見てみると、

  • Web2と同じくらい面白い
  • さらにEarnの体験ができる

といったように、WHYではなくHOWやWHATで訴えている状態です。

これではマスアダプションに必要なWeb2ユーザーに行動を促すことはできません。

そもそも、Web2ユーザーの多くはお金を稼ぐためにゲームをやっているのではなく、楽しみたくて触っている人が大多数です。

Web2ゲームに満足しているユーザーに対して上記のHOW/WHATをアピールすると、

  • Web3ゲームの方が優れている
  • Web3ゲームの方が面白い
  • 稼げない今のゲームには問題がある

といった主張になってしまい、Web2ゲーマーに対する批判となってしまいます。

これでは、ただでさえ怪しいと思っているWeb3プロジェクトへの印象をさらに悪化させてしまいます。

尚且つ、Web3プロジェクトを走らせている他社も同じようなHOW/WHATを伝えているため、自社プロジェクトが特徴のないものとして埋もれてしまいます。

本来、コアメッセージは機能(HOW/WHAT)ではなくプロジェクトのミッション/ビジョン(WHY)であるため、他社と被ることはありません。

「このゲームは面白い」「このゲームの仕組みは新しい」といった説明しなくても、ユーザー側がビジョンに共感し、勝手に面白いと思ってくれるプロジェクトに近づくことができます。

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